お茶の活動
「茶ばあば(じいじ)?のひとり言」~決意
突然ですが、茶じいじです。
前回の「茶ばあばのひとり言」から随分と時間が経ってしまった。
放棄茶園ならぬ放棄ブログである。
当初は静岡のハンバーグレストランさわやかの行列にでも
並んでいるのだろうと思っていた。
その後、数か月経っても更新されない「茶ばあばのひとり言」。
まさか・・・!
儂は「ちょっとお風呂に行ってきますね」と言われたまま、
奥さんが帰宅しなかった男を知っている。
不安になりながらも新茶シーズンに突入した。
休みはない。
今年の新茶摘採は例年になく早い。
静岡茶市場は1956年の開設以来、
最も早い初取引を4月13日に行った。
慌ただしい日々が過ぎ、もう二番茶である。
忙しさに追われ、これまで全く気付かなかったが、
書類の山から手紙を見つけた。
「探さないでください。
乗用摘採機に乗りたくて。
茶ばあば」
そうか!
茶ばあばはどこかの茶畑にいるのだ!
そう確信した儂は、自らの行いを悔いた。
もっと茶畑に足を運ぶべきであった。
自然と涙が溢れ出た。
戸隠そばの天磯おろしや、
麺屋燕の塩ラーメンを食べている場合ではなかったのだ。
何だろう・・・今年の新茶は味が薄い。
そう感じた儂は、茶ばあばがいつの日か戻ってくるまで、
この茶園、いやブログを守ろう!と
決意したのである。
追記
茶についてのコメントをはじめ、ブログ内の表現は全て茶じいじの主観であり、
日本茶インストラクター協会及び、日本茶インストラクター協会神奈川県支部とは
一切関係ありません。
なお、飲食店は全て実在します。
【活動報告】5/24(水)茅ヶ崎湘南&台湾延平RC チャーター記念例会~ウェルカムティー
こんばんは。
日本茶インストラクター神奈川県支部・事務局です。
5/24(水)夕方、
桜木町、横浜ロイヤルパークホテルにおいて、
茅ヶ崎湘南RC(ロータリークラブ)様に向けて、
前室でのウェルカムドリンクを呈茶致しました。
RC様は、地元の各業界、多くの方々がお集まりになり、
社会貢献をされております団体です。
この度は、台湾延平RCの方々にもお越しいただきました。
神奈川県支部として、
バラエティ豊かに5種類のお茶を用意し、
束の間、おもてなしとお茶のお話をさせていただきました。
今回は、規模的に、役員のみで行いました。
大まかに2つのブースを展開しました。
1つ目が、急須による温かいお茶の呈茶ブース。
神奈川県(秦野市)産、特上煎茶(やぶきた)をお淹れしました。
2つ目が、フィルターインボトルによる冷茶ブース。
鹿児島県(知覧)産、深蒸し煎茶(さえみどり)、
佐賀県(嬉野)産、和紅茶(在来蜜香)、
埼玉県産、棒ほうじ茶(ふくみどり)、
茨城県(猿島)産、和烏龍茶(いずみ)、
急須による呈茶ブースでは、
支部長が、お客様のお好みの応じて、
湯冷まししたり、熱湯で淹れたりと、
温度による味わいの変化を表現していました。
また、丁寧に廻し注ぎをする場面を実演し、
多くの方にご覧いただきました。
水色、香り、味わい、産地など、
同じ日本茶でありながら、表情の違う茶種をセレクトしました。
茶種ごとの違いやまつわるストーリーなどもお伝え致しました。
紙コップ、プラカップによる少量での呈茶だったため、
多くの方に全種類お試しいただけました。
「こんなに違うんですね…」とのご感想も。
肌感覚で、日本人の方に人気だったのが、
緑鮮やかなアイキャッチ、深蒸し煎茶と、
珍しい和烏龍茶でした。
台湾の方には、日本茶の代表として、
ほうじ茶や煎茶全般が好評でした。
呈茶の後、支部パンフレットをお渡しさせていただきましたが、
まだまだ日本茶の裾野を広げる伸びしろを痛感致しました。
これからも頑張ります。
RCの方々は、ウェルカムドリンクの後、本会に臨まれていきました。
この度は、貴重な機会を頂き、
誠にありがとうございました。
少しでも日本茶を通して、
心和んでいただけたようであれば幸いです。
【活動報告】5/6(土)新品種「かなえまる・茶畑見学」
こんばんは。
日本茶インストラクター協会神奈川県支部・事務局です。
5/6(土)、秦野市内の柏木茶園様のもとで、
茶摘み体験や製茶工場見学をさせていただきましたが、
柏木茶園様は、
平成30年から令和4年までの5年間行われた、
通称「茶作期拡大プロジェクト」に生産者としてご参加され、
2022年3月15日に品種登録されたばかりの
「かなえまる」を栽培されています。
プロジェクト期間は、
かなえまるの現地実証試験として、
生育状況を観察、記録されていたものと思われます。
柏木茶園様のかなえまるは、
植えてから4、5年の幼木で、今年初めて収穫されました。
そんな貴重なタイミングだったため、
今回参加の各会員、思い入れを感じながら、
かなえまるの茶畑を見学させていただきました。
生産者様は、労働力の分散のために、
育つ時期の異なる、早世、中生、晩生品種の組み合わせながら、
生産スケジュールを考え、栽培に当たっておられます。
中晩生の有力品種にやぶきた、おくみどりなどがありますが、
それ以外に有力品種が不足している背景がありました。
その穴を埋める中世品種として、かなえまるが誕生しました。
中世品種かつ全品種全体の大きなウェイトを占めるやぶきたに比べ、
病害虫への抵抗性、寒さに耐える耐寒性、
覆い下栽培に伴う、収量維持や作期拡大に貢献する被覆適性など、
優れる点が多く確認されているため、
今後の活躍が期待されます。
かなえまるには、
①黄金色の水色と、
②満面の笑みがこぼれるようなお茶になってほしい
という願いがこめられております。
参加者一同、かなえまるのお茶を頂き、
新茶のフレッシュな香りと共に笑顔になっております。
柏木茶園様、重ね重ねありがとうございました。
本事業の活動報告は、こちらにて以上とさせていただきます。
ご精読いただきありがとうございました。
※参考資料
「茶葉の低温保管システムの開発と作期拡大を可能とする新品種の育成」
技術導入支援マニュアル
(茶作期拡大プロジェクト コンソーシアム発行)
【活動報告】5/6(土)「製茶工場見学」編
こんばんは。
日本茶インストラクター協会神奈川県支部・事務局です。
去る5/6(土)、秦野市内の柏木茶園様に、
茶農家様の現場を知る貴重な機会を頂きましたが、
茶畑のみならず、
荒茶を製造する製茶工場の見学もさせていただきました!
昭和53年(1978年)に建設完了し、
稼働し始めたという柏木茶園様の製茶工場。
比較的新しく出来たものではあるとのことですが、
それでも間もなく半世紀が経とうとしております。
煎茶の製造工程は、二言で言うと、
酸化発酵を止めるために茶葉を蒸気で加熱した後、
揉みながら乾燥させていく流れです。
柏木茶園様の場合は、
(加熱)①蒸機
(揉み+加熱)②葉打機→③粗揉機→④揉捻機→⑤中揉機→⑥精揉機
⑦乾燥機→(⑧ケバ取機)
と、各機械が存在感を持って鎮座しておりました。
収穫した生葉を保管するコンテナのすぐそばには、
①蒸機(網胴回転攪拌式)から発生する蒸気と、
蒸されることで生葉から消えていく青臭が立ち込めており、圧巻。
蒸機を出ると、速やかに粗熱を取るために冷却され、②葉打機、粗揉機へ。
③粗揉機では、その外観上、
機械洞内での茶葉の様子が一見できないかに思われました。
しかし、柏木様のご指導の下、
機械洞内が見える小窓を覗かせていただくと、
揉み手によって茶葉のかき回されている様子が垣間見えました!
この段階から、生葉の丸い形状は失われ、「揉まれている」ことを実感。
④揉捻機では、唯一熱を加えずに揉まれていきます。
平行に円形運動をしながら、茶葉内の水分を均一化していきます。
外から揉まれている様子が見通せるのと、
特徴的な機械の動線に参加者の注目が集まります。
⑤中揉機。
ガコンガコンと音を立てながら回る姿は、
まるでドラム缶が横回転しているようです。
中は見通せませんが、茶葉は仕上げに近づいていきます。
⑥精揉機では、煎茶の特徴である針状に成形していく行程です。
ちょうど筆者が見学させていただいた際は、
茶葉はまだ揉捻機にいたので、
実際に精揉されているタイミングは見られませんでした。
ただ、針状に形作っていく要である
洗濯板のような段々になっている部分(だく)が確認できました。
また、葉ざらいや回転ほうきなどの動作部位が、
茶葉の到着を待ちながら、
自動運転している様子を観察させていただきました。
⑦乾燥機を経て、荒茶が完成されます。
柏木茶園様の荒茶は、
山北町にある神奈川県農協茶業センターへ送られ、
仕上加工の後、「足柄茶」へ生まれ変わっていったり、
「秦野のお茶」として直販したり、近隣に卸しているとのことです。
参加者の方々は、見慣れない製茶機械に興味津々で、
多くの質問や感想が飛び交っておりました。
柏木様、お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました!
【活動報告】5/6(土)「茶摘み研修」編
こんばんは。
日本茶インストラクター協会神奈川県支部・事務局です。
5/6(土)、秦野市内にある柏木茶園様のご厚意で、
「茶摘み&製茶工場見学」の研修会をさせていただきました。
多忙な新茶期のお忙しい中、
受け入れていただき誠にありがとうございました!
また、多くのご参加ありがとうございました!
当初は、雨予報で心配されていた天候でしたが、
涼しい曇りから始まり、午後からは青空になり、
良いお日柄となりました☀
秦野市は、丹沢連峰の山々が見渡せる
自然豊かな場所で、名水でも有名です🏔
例年は、お邪魔したGW頃から新茶の収穫が始まるところが、
今年は、4/22からとかなり早いスタートだったとのこと。
私達の手摘み用に、二畝、収穫せずに残していただいていたのでした🍃
特にうま味のある新芽と新葉を丁寧に収穫する「一芯二葉」摘みで、
参加者13名、役員5名の総勢18名、
傾斜地の茶畑へ繰り出しました!
皆さん、身近でない茶畑の、
慣れない斜めの足場、畝間、強風に少し苦労しながらも、
実際に見て、触れる茶葉に、自然と笑顔になっておりました。
摘んでみて実感する、新芽の柔らかさや肌触り、色合い、
多くのことを感じていただけたと思います。
手摘みさせていただいた畑の品種は、メジャーな「やぶきた」でしたが、
お隣には、希少品種の「とよか」、
また、離れにある新品種「かなえまる」など、
柏木様に丁寧に解説していただく場面もありました。
手摘み以外にも、
乗用型摘採機の見学や、
可搬型摘採機の体験などもさせていただきました。
茶農家様の生の現場に触れ、
何物にも代えがたい臨場感を得られたことは間違いないでしょう。
貴重なお時間をどうもありがとうございました!