お茶の活動
「茶じいじのひとり言」~紙幣~
こんにちは。
茶じいじです。
日本銀行によると来月3日から
新しい一万円札、五千円札、千円札が
20年ぶりに発行されるという。
大きさは変わらないそうじゃ。
読み取る機械の都合もあるのだろう。
新紙幣には、
一万円札に渋沢栄一、
五千円札に津田梅子、
千円札に北里柴三郎が選ばれておる。
それぞれの人物については
あちらこちらで紹介されているのでここでは触れない。
儂はふとした時にぼやっと想像したり空想したりする。
現実逃避したいからではなく、
一種の癖みたいなものである。
新紙幣発行のニュースを耳にした時も
空想タイムが突然始まった。
お札の肖像を茶関係に絞って選考したら
どんな顔ぶれになるのだろうか。
何の権限もないが空想が止まらない。
先ずは傾向をみる。
儂のイメージだとお札といえば聖徳太子だったが
近年は明治以降に活躍した文化人が多く選ばれておる。
そういえば青い色調で
サイズもちょっと小さい岩倉具視の五百円札というのもあったな。
樋口一葉が女性の肖像として初めて採用された五千円札は今回、
津田梅子が継いでいるだけに、ここは女子の流れだとみる。
アファーマティブアクションのような加点を
わざわざしなくても何人か候補が浮かんでくる。
次に念の為、規則を確認しておく。
日本銀行のホームページによれば
「お札に使用される肖像の人物選定に
明確な基準があるわけではありません」
とある。
これは僥倖だ。基準がないのなら選びやすい。
思いつくままに候補を挙げてみた。
栄西、明恵上人、聖一国師といった蒔く系、
村田珠光、千利休、信長、秀吉といった茶道系、
売茶翁や蒸し製煎茶を考案した永谷宗円、
玉露を考案した山本嘉兵衛らの販売系。
更に幕末には茶輸出の先駆者、大浦慶や
以前の茶じいじでも紹介した大谷嘉兵衛らがいる。
明治以降で思いつくのは粗揉機を発明した高林謙三、
紅茶の多田元吉、
やぶきた種を選抜した杉山彦三郎といったところか。
大正では緑茶に多量のビタミンCが含まれていることを発見した
三浦政太郎と辻村みちよの二人か。
出揃ったところで選考に入る。
紙幅の都合上、細かい選考過程は割愛する。
そもそも儂の空想話なのでどうでもいいといえばどうでもいい話だが。
では発表する。
一万円札は千利休。
茶道を嗜んでいなくても
老若男女問わず知られている存在であるから。
五千円札は辻村みちよ。
ビタミンCだけでなく、緑茶中のカテキンを世界で初めて発見し、
その後もタンニンの分子構造の決定等、
緑茶の化学成分について研究し
日本初の女性農学博士になっているため。
千円札は杉山彦三郎。
現在でも多く飲まれている「やぶきた」を選抜した功績は大きい。
その立派なお髭はお札の肖像向きと考える。
今度の千円札が北里柴三郎なら、
その響きからも杉山彦三郎で決まりだな・・・
こんな事をぼーっと空想しながら儂は毎日1時間ばかり湯船につかる。
追記
ブログ内の表現は全て茶じいじの主観であり、
日本茶インストラクター協会及び、
日本茶インストラクター協会神奈川県支部とは一切関係ありません。