お茶の活動
【活動報告】5/6(土)新品種「かなえまる・茶畑見学」
こんばんは。
日本茶インストラクター協会神奈川県支部・事務局です。
5/6(土)、秦野市内の柏木茶園様のもとで、
茶摘み体験や製茶工場見学をさせていただきましたが、
柏木茶園様は、
平成30年から令和4年までの5年間行われた、
通称「茶作期拡大プロジェクト」に生産者としてご参加され、
2022年3月15日に品種登録されたばかりの
「かなえまる」を栽培されています。
プロジェクト期間は、
かなえまるの現地実証試験として、
生育状況を観察、記録されていたものと思われます。
柏木茶園様のかなえまるは、
植えてから4、5年の幼木で、今年初めて収穫されました。
そんな貴重なタイミングだったため、
今回参加の各会員、思い入れを感じながら、
かなえまるの茶畑を見学させていただきました。
生産者様は、労働力の分散のために、
育つ時期の異なる、早世、中生、晩生品種の組み合わせながら、
生産スケジュールを考え、栽培に当たっておられます。
中晩生の有力品種にやぶきた、おくみどりなどがありますが、
それ以外に有力品種が不足している背景がありました。
その穴を埋める中世品種として、かなえまるが誕生しました。
中世品種かつ全品種全体の大きなウェイトを占めるやぶきたに比べ、
病害虫への抵抗性、寒さに耐える耐寒性、
覆い下栽培に伴う、収量維持や作期拡大に貢献する被覆適性など、
優れる点が多く確認されているため、
今後の活躍が期待されます。
かなえまるには、
①黄金色の水色と、
②満面の笑みがこぼれるようなお茶になってほしい
という願いがこめられております。
参加者一同、かなえまるのお茶を頂き、
新茶のフレッシュな香りと共に笑顔になっております。
柏木茶園様、重ね重ねありがとうございました。
本事業の活動報告は、こちらにて以上とさせていただきます。
ご精読いただきありがとうございました。
※参考資料
「茶葉の低温保管システムの開発と作期拡大を可能とする新品種の育成」
技術導入支援マニュアル
(茶作期拡大プロジェクト コンソーシアム発行)